本研究では、新生仔マウス小脳皮質の発達において、栄養物質を細胞内に取り込むトランスポーター分子が何か役割を担うのか、担う場合にはそれがどの様な役割なのかを明らかにすることを試みた。まず、トランスポーター分子の発現を抑制するための試薬を新生仔マウス小脳へ注入するための方法を確立し、本年度日本実験動物学会総会(札幌市)において発表した(論文投稿準備中)。次に、無機リン酸を取り込む際に使われるトランスポーターの1種の発現を、遺伝子配列に基づいて特異的に抑制する試薬を準備し、新生仔マウス小脳へ注入する前に、培養細胞を用いてその効果を確認した。今後、新生仔マウス小脳へ注入し、その効果を調べる予定である。
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