研究課題/領域番号 |
23659130
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
牛首 文隆 旭川医科大学, 医学部, 教授 (50243035)
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研究分担者 |
結城 幸一 旭川医科大学, 医学部, 講師 (80302420)
柏木 仁 旭川医科大学, 医学部, 助教 (60510609)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | プロスタノイド / 腎間質繊維化 / 肝炎 |
研究概要 |
本研究は、8系統の各プロスタノイド受容体欠損マウスを用いた腎間質線維化および T 細胞依存性肝炎モデルを解析ターゲットとし、これら疾患の病態形成にどのプロスタノイドがどの程度重要な役割を果たすのか、またその作用機構を明らかにする。これにより、プロスタノイドの免疫制御における役割解明の基礎固めを行う。 従来、プロスタノイドの作用解析では、その産生を阻害する非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や特異性が限定された各受容体アゴニストが用いられてきた。しかし、これらの手段では、特定のプロスタノイドの作用を正確に評価することができなかった。本研究では、各プロスタノイド受容体欠損マウスを用い、免疫制御におけるプロスタノイドの役割解明を目指すところに特色がある。また本研究は、未解明なプロスタノイドの免疫制御における役割を、免疫系の関与が確立された片側尿管結紮による腎間質線維化モデルとCon A 誘発免疫依存性肝炎モデルを用いて明らかにしようと試みるものであり、挑戦的萌芽研究で応募した。本研究の結果、免疫制御におけるプロスタノイドの役割やその作用機構が解明され、結果、免疫反応を基本病態に持つ様々な疾患の病態解明に資することが期待される。 当該年度に実施した研究により、腎間質繊維化の病態形成におけるプロスタグランジン(PG)E2-EP4系の役割を明らかにした。また、Con A 誘発免疫依存性肝炎モデルを用いプロスタノイドとその受容体、特にPGE2-EP4系の肝炎病態形成における役割を解析したが、現在も解析は継続中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究が、当初の実験計画に沿って、ほぼ順調に進行しているため。
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今後の研究の推進方策 |
当初の実験計画に沿って、本研究を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
主に消耗品に使用し、一部は旅費、論文関連費用に用いる予定である。
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