• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

プロスタノイドの免疫制御における役割解明

研究課題

研究課題/領域番号 23659130
研究機関旭川医科大学

研究代表者

牛首 文隆  旭川医科大学, 医学部, 教授 (50243035)

研究分担者 結城 幸一  旭川医科大学, 医学部, 准教授 (80302420)
柏木 仁  旭川医科大学, 医学部, 助教 (60510609)
キーワードプロスタノイド / プロスタグランジン / トロンボキサン / 腎間質繊維化 / 免疫依存性肝炎
研究概要

本研究は、8系統の各プロスタノイド受容体欠損マウスを用いた腎間質線維化および T 細胞依存性肝炎モデルを解析ターゲットとし、これら疾患の病態形成にどのプロスタノイドがどの程度重要な役割を果たすのか、またその作用機構を明らかにする。これにより、プロスタノイドの免疫制御における役割解明の基礎固めを行う。
従来、プロスタノイドの作用解析では、その産生を阻害する非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や特異性が限定された各受容体アゴニストが用いられてきた。しかし、これらの手段では、特定のプロスタノイドの作用を正確に評価することができなかった。本研究では、各プロスタノイド受容体欠損マウスを用い、免疫制御におけるプロスタノイドの役割解明を目指すところに特色がある。また本研究は、未解明なプロスタノイドの免疫制御における役割を、免疫系の関与が確立された片側尿管結紮による腎間質線維化モデルとConA 誘発免疫依存性肝炎モデルを用いて明らかにしようと試みるものであり、挑戦的萌芽研究で応募した。本研究の結果、免疫制御におけるプロスタノイドの役割やその作用機構が解明され、結果、免疫反応を基本病態に持つ様々な疾患の病態解明に資することが期待される。
本研究により、腎間質繊維化の病態形成におけるプロスタグランジン(PG)E2-EP4系の役割を明らかにし報告した。また、PGI2-IP系のPGE2-EP4系とは異なる機構による腎間質繊維化の抑制作用を見出した。また、Con A 誘発免疫依存性肝炎モデルを用い、プロスタノイドとその受容体、特にPGE2-EP4系の肝炎病態形成における役割を明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] The intrinsic prostaglandin E2-EP4 system of the renal tubular epithelium limits the development of tubulointerstitial fibrosis in mice.2012

    • 著者名/発表者名
      Naoki Nakagawa
    • 雑誌名

      kidney International

      巻: 82 ページ: 158–171

    • DOI

      10.1038/ki.2012.115.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi