研究課題
6例の乳・幼児期発症治療抵抗性 (難治性)クローン病患者を、p40phox遺伝子異常によるCGD腸炎患者と疑い、p40phoxを含むすべてのタイプのCGD患者を鑑別できる我々の活性酸素アッセイ法と遺伝子解析を用いて精査を行ったが、1例が特殊なタイプのgp91phox 欠損によるCGD患者であったが、p40phox遺伝子異常によるCGD腸炎患者を発見することは出来なかった。現在も、本邦初のp40phox遺伝子異常CGD腸炎患者の発見を目指して、クローン病患者からの対象患者のスクリーニング及び遺伝子解析を引き続き行っている。細胞レベルでのクローン病発症原因の解明については、ゲノムワイド関連研究のp40phoxの遺伝子多型がクローン病発症の危険因子であるという報告に立脚し、クローン病とp40phox遺伝子異常CGD腸炎間には、共通発症因子すなわち抗菌オートファジーが関与しているという仮説を立て、p40phoxを安定的にノックダウンしたマクロファージ細胞株を樹立し、オートファジー関連因子であるLC3, Atg5, Atg15とjフィジーとp40phoxの機能発現の両者に関与する脂質(PI3P)の免疫組織学的及びライブイメージング解析を行ったが、有意な差を見出すことが出来なかった。有意な所見として、クローン病患者では正常人に比べて白血球での活性酸素産生量が亢進するとのデータが得えられた。
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