研究課題
計画に従ってまずmiRNAの過剰発現のためのベクターの構築をおこなった。レトロウイルスを骨格として、いくつかのベクターを構築し、細部に変更をくわえ第3世代まで作成し、安定して勘定発現が行えるようになった。またmiRNAの機能抑制についてもベクターを構築し、標的配列を3回繰り返して発現させることで効率よく発現抑制が可能になった。次にiPS作成のソースとなる細胞を選択するため、マウス尻尾の繊維芽細胞、MEFについて標的miRNAの発現をみたところ、いずれもほとんど発現していなかったため、両細胞を平行して使用していくこととした。これらの細胞で標的とするmiRNAの過剰発現が構築したベクターで充分量実現可能であることを確認した。両細胞について、計画に従って、4因子導入によるiPS樹立効率とタイムコースの検討を行った。これは安定した結果を期待していたが、実験ごとに不安定であったため、3因子をひとつのベクターにのせて導入する系に変更することとし、ベクターの構築、効率の検討をおこなっている。しかしベクターサイズが大きいため、ウイルスの効率が悪く、さらなるベクターの改変をくわえる必要があることがわかった。一方で、バックグランドとなる4因子のみによるiPS樹立効率が不安定である、という条件下で予備的にmiRNAの効果をみるために、4因子とmiRNAの組み合わせをMEFに導入し、iPS樹立効率、タイムコースについて現在検討を加えている。
2: おおむね順調に進展している
研究計画に従い順調に実験が進行している。
研究計画に従って推進する。
計画に従って研究費は消耗品(試薬、培養用プラスチック製品など)として使用する。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件)
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