研究概要 |
野生型マウスの雄親を低蛋白質の餌で飼育すると、通常の餌で飼育した場合と比較して、子供の肝臓でのコレステロール生合成系の遺伝子発現が上昇することが報告された(Carone BR, Cell, 2010)。この現象におけるATF-7の関与を検討した結果、野生型で見られる子供の遺伝子発現上昇がATF-7 KOの雄では全く見られず、ATF-7の関与が明らかになった。このとき、精巣細胞では約半数のコレステロール生合成系遺伝子のプロモーターにATF-7が結合しており、プロモーター部位でH3K9のメチル化が減少していた。
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