発展途上国においては栄養不足に伴う Vitamin A (Vit A) 欠乏-下痢-大腸炎による小児死亡例が多く、その発症機序を解明するべく、Vit A (-),(+) マウス2群を作成して DSS 大腸炎を誘導し、比較した。その結果、Vit A(-)マウスでは Vit A(+)マウスと比較して強い大腸炎を示した。cDNA microarray 解析では、複数の遺伝子が DSS 大腸炎増悪と関連性がある可能性を認めた。従って、低栄養の小児に発症する慢性下痢には Vit A 補充療法が有効であると示唆される。
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