研究課題
挑戦的萌芽研究
外来抗原の取り込みに特化していると考えられているM細胞の重要性を明らかにする目的で、M細胞欠損マウスの作製に挑んだ。研究を進めていく過程で、血球系細胞で機能していることが知られている転写因子Spi-Bが、腸管上皮細胞においてM細胞特異的に発現していることを発見した。Spi-B欠損マウスを解析したところ、GP2陽性のいわゆる成熟M細胞が完全に欠失していた。このマウスを用いて当初予定していた解析を進めた結果、成熟M細胞は病原性細菌が効率よくパイエル板内に取り込まれるために必要であることが明らかになった。
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