サルモネラ胃腸炎後脳症のマウスモデル作製を試みた。菌株は、経口感染後一定期間腸管に定着しかつ網内系への移行の少ないSalmonella typhimuriumSPI2- (Salmonella pathogenicity island 2 deficiency strain)を、マウスはSalmonella 感受性のC57BL/6系を用いた。 脳症を思わせる行動異常はなく、一部のマウスで網内系から菌(bacillary form)が回収された。網内系への移行なしのマウスで、脳から菌がL-formとして回収され、脳内TNF-αのメッセージが発現し、脳実質組織に炎症細胞浸潤が認められたものがあった。
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