研究課題
挑戦的萌芽研究
ヒト感染免疫学では、感染個体で見られた現象が、ウイルスに起因するか、ヒトに起因するか明確にすることが困難なケースが多い。本研究では、HIV -1 Nef の遺伝子多型性、機能的多型性と、感染者の病態について、北米のコホートを用いた包括的な解析を試みた。慢性感染者(46検体)の血漿から nef 遺伝子を増幅し、プロウイルスベクターに組み込み、感染性ウイルスを調製した。 Nef 依存的なウイルス感染性やウイルス複製能の昂進、CD4 や MHC クラス I の発現低下、CD74 分子の発現昂進などの機能を測定した。同時に、感染者のウイルス量、CD4 カウント、HLA クラス I アリルとの相関について解析を行った。その結果、慢性感染者の Nef は、遺伝的に変異性が著しく、機能変化が大きかった。中でも、ウイルス感染性、複製能、CD74 発現昂進は特に変化が大きく、ウイルス感染性は感染者の病態マーカーと相関していた
すべて 2013 2012 2011
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (7件)
Virology
巻: 439 ページ: 74-80
DOI:10.1016/j.virol.2013.02.005
Retrovirology
巻: 10 ページ: 1
DOI:10.1186/1742-4690-10-1
Viruses
巻: 4 ページ: 1711-1730
DOI:10.3390/v4091711
巻: 8 ページ: 50
DOI:10.1186/1742-4690-8-50