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2011 年度 実施状況報告書

在宅脳卒中患者のアウトカム評価による医療・介護サービスの検証

研究課題

研究課題/領域番号 23659249
研究機関東北大学

研究代表者

金子 さゆり  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50463774)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード在宅医療 / 介護サービス / アウトカム / QOL / 再入院
研究概要

本研究は、在宅医療と介護サービスの質評価として、療養者のQOL、再入院率、在宅療養期間に着目したアウトカム指標による検証を行い、今後の科学的かつ合理的な在宅医療と介護サービスについて検討するための基礎資料を得ることを目的とする。 初年度である平成23年度は、東北大学大学院医学系研究科の倫理委員会の承認を得て、在宅医療または介護関連施設(在宅支援診療所、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所等)を利用している療養者とその家族を対象とした追跡調査を実施する体制を整えた。現在のところ148組の対象者(協力施設のべ38施設)をフォローアップ中である。 また本年度は現在フォローアップしている者のうち、在宅療養開始から脳卒中発症後2年目のデータが揃っている28名について解析を行った。対象者の平均年齢は72.4歳、男性57.1%、女性42.9であり、在宅療養前の平均入院期間は224.4日であった。一方、退院後の平均在宅療養期間は497.1日であり、その間に再入院した者の割合は50.0%(1入院あたり平均在院日数は17.0日)であった。また、在宅療養中に受けた介護サービス利用率は9.4~54.7%であった。在宅療養開始時と脳卒中発症後2年目のQOL増減と在宅療養中に受けた医療・介護サービス提供量との関連はみられなかった。 今回の結果は分析対象数が少ないことが影響している可能性があり、対象数を増やした上での再評価が必要であると考える。今後は、現在フォローアップ中の対象者の追加データをもとに再分析を行い、脳卒中患者の在宅医療および介護サービスのあり方について引き続き検討していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定していた対象者よりもやや少ない登録者数であるが、追跡調査は順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

引き続き追跡調査を継続させ、これまで得られたデータをもとに在宅脳卒中患者の長期的経過を明らかにし、また、アウトカム((1)QOLの変化、(2)再入院率、(3)在宅療養期間など)に影響する要因について分析をすすめる予定である。

次年度の研究費の使用計画

次年度使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額であり、次年度に計画している研究の遂行に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 脳卒中発症から2年後の在宅療養者のQOL変化と在宅医療・介護サービスとの関連2011

    • 著者名/発表者名
      金子さゆり
    • 学会等名
      第31回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      高知
    • 年月日
      2011年12月3日

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公開日: 2013-07-10  

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