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2012 年度 実施状況報告書

在宅脳卒中患者のアウトカム評価による医療・介護サービスの検証

研究課題

研究課題/領域番号 23659249
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

金子 さゆり  名古屋市立大学, 看護学部, 准教授 (50463774)

キーワード在宅医療 / 介護 / アウトカム / QOL / 再入院
研究概要

本研究は、在宅医療と介護サービスの質評価として、療養者のQOL、再入院率、在宅療養期間に着目したアウトカム指標による検証を行い、今後の科学的かつ合理的な在宅医療と介護サービスについて検討することを目的としている。
本研究は、在宅医療・介護関連施設(在宅支援診療所、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所等)のいずれかを利用している療養者と家族を対象に、脳卒中発症後の経過と利用している医療・介護サービスについて追跡調査を実施している。加えて、在宅療養者のQOLや家族の介護負担感に関する調査を、在宅療養開始後、脳卒中発症から1年後、2年後、3年後、4年後、5年後に該当する時期に実施している。現在のところ、191組の対象者(協力施設、のべ42施設)をフォローアップしている。
本年度は、2つ目のアウトカム指標、再入院率を中心に分析を行った。これまでの分析結果から、脳卒中発症から1年後の再入院率は36.8%(1入院あたり在院日数は68.4±40.6日)、脳卒中発症から2年後の再入院率は46.7%(1入院あたり在院日数は66.5±35.5日)、脳卒中発症から3年後の再入院率は59.2%(1入院あたり在院日数は76.7±91.5日)であることが明らかになった。そして、在宅療養中に受けた介護サービス利用率は51.2±9.7%であり、要介護度の影響を調整した分析結果では、再入院の有無と介護サービス利用率の多寡との関連はみられなかった。引き続き追跡調査を進め、追加データをもとに再分析を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定していた対象者よりもやや少ない登録者数であるが、追跡調査は順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

引き続き追跡調査を継続させ、これまでのデータをもとに在宅脳卒中患者のQOLの変化や再入院率について長期経過の推移を明らかにしていく。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 要介護度別にみた在宅脳卒中患者の介護サービス利用率と関連要因2012

    • 著者名/発表者名
      金子さゆり、尾形倫明、金川仁子
    • 雑誌名

      厚生の指標

      巻: 59 ページ: 15-21

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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