• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

在宅脳卒中患者のアウトカム評価による医療・介護サービスの検証

研究課題

研究課題/領域番号 23659249
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

金子 さゆり  名古屋市立大学, 看護学部, 准教授 (50463774)

キーワード在宅医療 / 介護サービス / アウトカム / QOL / 再入院 / 介護負担
研究概要

本研究は、在宅医療と介護サービスの質評価として、療養者のQOL、再入院率、在宅療養期間に着目したアウトカム指標による検証を行い、今後の科学的かつ合理的な在宅医療と介護サービスについて検討するための基礎資料を得ることを目的としている。現在、フォローアップしている療養者と主介護者318組のうち、発症から1年目までのデータが揃っている292組(追跡率91.8%)、発症から2年目までのデータが揃っている196組(追跡率61.6%)、発症から3年目までのデータが揃っている156組(追跡率49.1%)について、療養者のQOLと主介護者の介護負担を中心に解析を行った。
療養者のQOLについて、SF-36では在宅療養開始時と脳卒中発症から1年後のQOLで増減はみられなかったが、脳卒中発症から2年目、あるいは3年目では、在宅療養開始時に比べて、一部のドメインについて有意に上昇していた。また、EQ-5DのQOL効用値は在宅療養開始時と脳卒中発症から1年後の変化について有意差はみられず、QOL増減と在宅療養中に受けた医療サービスおよび介護サービスとの関連はみられなかった。脳卒中発症後2年目、3年目のQOL増減と在宅療養中に受けた医療サービスおよび介護サービスの提供量との関連もみられなかった。
家族の介護状況は、在宅療養開始時と比較して1年目では主介護者の年齢や性別に大きな変化はなく、介護時間、介護負担感、QOL効用値、介護継続の意志についても大きな変化はみられなかった。2年目以降では主介護者の女性比率が100%となり、介護時間は増え、介護負担感も増大し、介護継続の意志については在宅療養開始時よりも低下している傾向が示されたが、主介護者のQOL効用値は在宅療養開始時とほぼ変化はみられなかった。
今後も引き続き追加データをもとに再分析を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 在宅系リハビリテーションが利用者のADLとQOLに及ぼす影響に関する実証研究2014

    • 著者名/発表者名
      金川仁子、金子さゆり
    • 雑誌名

      日本医療・病院管理学会誌

      巻: 51 ページ: 9-20

  • [学会発表] Between healthcare services at home and the quality of life of patients after stroke2013

    • 著者名/発表者名
      Sayuri kaneko
    • 学会等名
      ICN/CII/CIE 2013 International Conference
    • 発表場所
      Melbourne
    • 年月日
      20130500
  • [学会発表] 脳血管疾患に対する在宅期リハビリテーションの効果に関する実証研究

    • 著者名/発表者名
      金川仁子、濃沼信夫、金子さゆり、伊藤道哉、尾形倫明
    • 学会等名
      第51回日本医療・病院管理学会学術総会
    • 発表場所
      京都
  • [学会発表] 「在宅系リハビリテーションが利用者のADLとQOLに与える影響」に関する実証的研究

    • 著者名/発表者名
      金川仁子、金川卓郎、田所隆洋、金子さゆり、中津川竜一、平澤紀子
    • 学会等名
      第21回日本慢性期医療学会、第3回アジア慢性期医療学会
    • 発表場所
      東京

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi