研究課題/領域番号 |
23659251
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
矢作 直樹 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60158045)
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研究分担者 |
越塚 登 東京大学, 大学院情報学環, 教授 (40262266)
末永 英之 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (10396731)
松原 全宏 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40361498)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 情報システム / 品質管理システム / 移植・再生医療 |
研究概要 |
再生医療は基礎研究の段階から本格的に応用される段階に入ってきており、今後の普及が期待されている。しかし、再生医療の本格実用化時期に先立って、想定される問題として細胞の取り違えなど再生医療製品の管理上の問題が残されている。本研究は、最先端のIT技術であるユビキタスネットワーク技術と最先端の映像技術である拡張現実感技術を駆使して、安全に再生医療製品を管理するシステムを開発することを目的とする。本年度は、ユビキタス細胞情報登録・追跡システムの開発のうち、(1)ユビキタス細胞情報登録・追跡用ソフトウェアを開発、(2)培養器具への超小型ucodeタグの貼り付け、(3)ucodeタグリーダーの設置により、細胞のロットなど細胞と各段階における細胞・組織の培養工程に関する情報を追跡し、遡及できるシステムを開発した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画調書の内容と進行状況がほぼ同一のため。
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今後の研究の推進方策 |
基本的に研究計画調書の通り、セルプロセッシングセンターにおける実証実験を実施する。具体的には、セルプロセッシングセンターのあらゆる場所に無線自動認識デバイス(ucodeタグリーダー)を設置して、培養工程実施時の指示項目や機械的操作項目は実施ごとに、リアルタイム制御項目は必要な時間ごとに、ログを内部に記録保存して目的の細胞がどの工程にあるかの状況を把握できるようなシステムの試作システムを開発する。作業者が業務手順書に記載された情報と装置側の培養系に記載された情報の照合など培養工程・操作ログの確認の把握など、網膜走査ディスプレイなどを用いた拡張現実感表示により、ハンズフリーで管理作業者の工程判断を支援する情報管理システムとする。操作ログの自動作成による効率化を実現するとともに、ペーパーレス化により用紙の消毒等の煩雑な作業を不要とする。さらに、作業者側に温度設定、培地交換指示など操作指示ができるようにする。セルプロセッシングセンターにて実証実験を行ない、本システムの利便性、問題点の抽出、課題の確認など検証する。
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次年度の研究費の使用計画 |
無線自動認識デバイス(ucodeタグリーダー)や拡張現実感ディスプレイなどの開発に用いる。
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