研究課題/領域番号 |
23659259
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
平井 みどり 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (70228766)
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研究分担者 |
平野 剛 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (00322826)
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キーワード | 薬剤師教育 / 研修システム / 病院調剤 / ベッドサイド / 薬学教育 / 実務実習 / CBT / 統合型 |
研究概要 |
実習前と実習後半における正解率および回答までに要した時間等を比較し、実務実習で修得した学習内容を評価することとした。協力の得られた実習生9名の実施問題数は実習前後ともに200題を超え、正解率の平均は実習前67.9%から実習後半71.6%となった。回答時間の平均は実習前93.1秒から実習後半45.1秒と有意な減(p<0.01)が認められた。実習前は不正解であったが実習後半には正解できた問題および実習前、実習後半いずれも正解であり、回答時間が飛躍的に短縮した問題の内容は、実務実習を通じて臨床現場で必要とされる基礎知識として定着していることが示唆された。一方、実習後半でも不正解であったセントラル業務および病棟業務の問題を解析した結果、セントラル業務での実習時間(調剤、管理、化療、DI、各5コマ)を減らし、病棟での実習を充実させた(20コマ)ことが大きく影響し、実習病棟による処方薬の相違が深く関与していることが示唆された。 登録問題383題の正解率および回答に要した時間を、薬学生と当薬剤部職員を含む病院薬剤師で比較し、知識の定着が不十分な学習項目を解析した。全登録問題のうち、病院薬剤師の正解率が80%以上と比較的高いにも関わらず、薬学生の正解率が80%未満の問題は140題であった。これらの問題は薬剤の組成や相互作用、薬物動態等、添付文書から正解を導くことが十分可能であるが、薬学生の平均回答時間が10分を超える場合もあり、様々な書籍等を調べても正解できていないことが明らかとなった。以上の解析結果より、添付文書から得られる情報の評価を含め、総合的な技能を培うための教育が必要であると結論される。 今後、本システム登録問題の充実化を図るとともに、実習中および実習履修後にも本システムの活用を推奨することで、知識定着の正確な把握および有意義な実務実習内容になるようフィードバックが可能となる。
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