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2013 年度 実績報告書

新規抗GPIb抗体(HU-12)の活性化血小板マーカーとしての有用性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23659290
研究機関弘前大学

研究代表者

高見 秀樹  弘前大学, 保健学研究科, 教授 (10226920)

研究分担者 玉井 佳子  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (10322934)
キーワード活性化血小板
研究概要

本研究ではヒト血小板膜糖蛋白Ib(GPIb)に対する新規マウスモノクローナル抗体であるHU-12の活性化血小板マーカーとしての臨床的有用についてあきらかにした。これまで本研究の遂行に必要なHU-12を精製することができた。さらにHU-12は各種血小板刺激物質(ADP、コラーゲン、エピネフリン、アラキドン酸、リストセチン)による活性化血小板に強い結合を示すことを証明した。また本抗体の特徴として、高ずり応力刺激による活性化血小板にも強い結合を認めた。すなわち、各ずり応力(0~200dyne/cm2)を加えた血小板へのHU-12の血小板への結合を検討した結果、高いずり応力(108dyne/cm2)刺激後の血小板への結合がきわめて強いことをあきらかにした。アテローム性動脈硬化症を基盤とする動脈血栓症発症の機序としてずり応力による血小板活性の関与が注目されており、HU-12が血栓症症例において活性化血小板検出の有用なツールとなることが示唆された。
最終年度では、HU-12の血小板活性化マーカーとしての臨床的有用性をあきらかにする目的で血栓症症例での活性化血小板の検出をHU-12を用いて検討した。動脈硬化性血栓症の代表的疾患である心筋梗塞8例、脳梗塞12例を対象として発症後から経時的の採血し、フローサイトメトリー法によりHU-12結合血小板を測定した。その結果、血栓症発症後の症例では有意に活性化血小板であるHU-12結合血小板の増加がみとめられ本抗体が活性化血小板検出のための有用なマーカーであることを示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 上腸管膜動脈血栓症による急性腹症にて発覚した先天性アンチトロンビン欠乏症の1例2013

    • 著者名/発表者名
      太田健、山形和文、鎌田耕輔、玉井佳子、福田真作、高見秀樹
    • 学会等名
      第35回日本血栓止血学会学術総会
    • 発表場所
      山形県山形市
    • 年月日
      20130530-20130601

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公開日: 2015-05-28  

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