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2011 年度 実績報告書

急性骨髄性白血病の微少残存病変検出システムの確立と白血病幹細胞の同定

研究課題

研究課題/領域番号 23659296
研究機関京都大学

研究代表者

足立 壮一  京都大学, 医学研究科, 教授 (10273450)

研究分担者 岩本 彰太郎  三重大学, 医学研究科, 助教 (20456734)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2012-03-31
キーワード急性骨髄性白血病 / 微小残存病変 / フローサイトメトリー
研究概要

小児急性骨髄性白血病(AML)における微小残存病変(MRD)検出システムをフローサイトメトリー(FACS)法にて確立し、小児白血病リンパ種グンレープ(JPLSG)臨床試験の中央診断施設として、小児AML治療成績の向上の貢献している。
MRD定量システムを世界に先駆けて確立したSt.Jude小児病院の研究室(現在、国立シンガポール病院に研究室移転)に赴き、その技術を学び、三重大学研究室で小児AMLにおけるMRD検出システムの確立に取り組んだ。これまでに、多次元FACS法を用い、FITC/PE/PE-Cy7/PerCP/APC-H7で標識された16種類の抗体(CD4,7,11b,13,15,19,33,34,38,41,45,56,117,133,HLD-DR,anti-NG2)を組み合わせて、正常骨髄細胞に混合した白血病細胞株を10^4個に1個の精度で同定可能であることを確認した。また、京都大学医学部附属病院検査部においても、同様のMRD検出システムを導入するために、研究代表者の研究室に所属している、京都大学医学研究科人間健康科学系専攻検査技術科学コース大学院生(中村麻姫)が2度にわたり三重大学同研究室で研修を受はた。現在、小児AML患者検体(初発時、化学療法後)を用いて、MRD検出率を確認しており、平成24年度中に開始される再発AMLに対する臨床試験(AML-R11)において三重大学と京都大学で中央診断施設として検査を施行する。またダウン症候群に合併したAML(AML-DS)におけるFACSによるMRD検出システムの確立にも取り組んでおり、平成24年度中に開始されるAML-DSに対する臨床試験(AML-D11)においても、中央診断施設として検査を施行する。今後、再発AML,AML-DS検体で検出したMRD分画細胞を、免疫不全マウスで増殖し、抗癌剤感受性試験等、検討する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Flow cytometric analysis of de novo acute myeloid leukemia in childhood : report from the Japanese Pediatric Leukemia/Lymphoma Study Group2011

    • 著者名/発表者名
      Ohta H, Iwamoto S, et al
    • 雑誌名

      Int J Haematol

      巻: 93 ページ: 135-137

    • 査読あり
  • [学会発表] FCM-MRD Study in Future AML Clinical Trials by JPLSG2012

    • 著者名/発表者名
      岩本彰太郎
    • 学会等名
      Viva-Asia Working Group Meeting
    • 発表場所
      シンガポール
    • 年月日
      2012-03-01
  • [図書] 造血器腫瘍学基礎と臨床の最新研究動向2012

    • 著者名/発表者名
      足立壮一, 他
    • 総ページ数
      776
    • 出版者
      日本臨床社
  • [備考]

    • URL

      http://adachilab.web.fc2.com/index.html

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公開日: 2013-06-26  

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