新理論に基づいた臨床検体中ウイルス粒子の網羅的分離・精製技術の開発

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23659298
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 病態検査学
• 研究機関: 京都府立医科大学
• 研究代表者: 中屋 隆明 京都府立医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80271633)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: ウイルス / ウイルス粒子精製 / インフルエンザウイルス / ニューカッスル病ウイルス / メタゲノム

研究概要

感染症病原体に対する網羅的ゲノム探索(メタゲノミック診断)システムにおいて、核酸抽出前のステップにおける技術革新を目指し、HPLCやフィールドフローフラクショネーション(FFF)等を用いたウイルス粒子の精製試験を行った。その結果、FFFと光散乱検出器を用いることにより、溶液中のウイルス粒子画分を検出し、精製することが可能である予備的な試験結果を得た。さらにハイドロキシアパタイトクロマトグラフィーはウイルスを高回収率で精製することが可能である結果を得た。

研究成果

• [雑誌論文] 次世代シークエンサーのウイルス性疾患同定への適用 (2012)
  • 著者名/発表者名: 中屋隆明
  • 雑誌名: 臨床とウイルス 巻: 40(No.4) ページ: 177-183
• [雑誌論文] メタゲノム解析を応用した網羅的病原体検出法 (2012)
  • 著者名/発表者名: 中村昇太, 中屋隆明, 飯田哲也
  • 雑誌名: 最新医学 巻: 67(No.9) ページ: 131-133
• [雑誌論文] 感染症のメタゲノミック診断 (2011)
  • 著者名/発表者名: 中村昇太, 中屋隆明, 飯田哲也
  • 雑誌名: 化学療法の領域 巻: 27(No.9) ページ: 114-120
• [学会発表] 新興・再興ウイルス感染症のダイナミクス (2012)
  • 著者名/発表者名: 中屋隆明
  • 学会等名: びわ湖国際医療フォーラム/ 特別講演
  • 発表場所: 大津市
  • 年月日: 2012-07-14
• [学会発表] 次世代シークエンサーが切り拓く感染症のメタゲノム学 (2012)
  • 著者名/発表者名: 中屋隆明
  • 学会等名: 京都産業大学・バイオフォーラム 2011
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 2012-01-16
• [図書] Direct metagenomic detection of viral pathogens in human specimens using an unbiased high-throughput sequencing approach. (2011)
  • 著者名/発表者名: Nakaya T, Nakamura S, Iida T, Horii Tet al
  • 総ページ数: 73-82
  • 出版者: Handbook of Molecular Microbial Ecology II, Metagenomics in Different Habitats. Wiley-Blackwell, Hoboken, NJ, USA
• [備考]
  • URL: http://www.biken.osaka-u.ac.jp/act/act_nakaya.php
• [備考]
  • URL: http://www.f.kpu-m.ac.jp/doc/classes/basicmedicine/221.html
• [備考]
  • URL: http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/did/