研究課題
挑戦的萌芽研究
2型糖尿病に伴う代謝変化が、メチル水銀の毒性発現に及ぼす影響を明らかにすることを目的として、正常マウス (BL/6)と2型糖尿病マウス (KK-Ay) に、体重当たり等容量のメチル水銀を曝露し、影響を比較した。その結果、KK-Ayマウスにおいて、歩行障害などの神経症状や脳病変が早期に出現することが判明した。その原因として、KK-Ayマウスの高い体脂肪率、メチル水銀の脂肪への低蓄積性により生じた相対的な血中の水銀濃度の上昇、および各組織への水銀移行の亢進が一因であることを明らかにした。体重当たりの曝露量で評価されているメチル水銀のリスク管理において、体脂肪率などの体組成を考慮する必要性を示した。
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J. Appl. Toxicol
巻: (in press) (Epub ahead of print)
10.1002/jat.2954.
http://www.nimd.go.jp/kenkyu/docs/yamamoto20140100.pdf