40歳以上1752名から境界型糖尿病の可能性が高い65歳以上622名を抽出した。網膜病変は95症例に認めた。網膜上膜17例、高血圧性眼底もしくは高血圧性網膜症13例、網膜出血13例、網膜萎縮13例と多く認められた。65歳以上の網膜病変は15.3%に認め、40-64歳の網膜病変は7.7%に認められたことに比べると有意に(P<0.01)多かった。網膜病変に影響を及ぼした背景因子の検討では、40-64歳の網膜病変には収縮期血圧が関連し、65歳以上の高齢者の網膜病変には収縮期血圧とBMIが関連している可能性が示唆された。
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