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2011 年度 実施状況報告書

血中エタノール低濃度域における中枢神経系機能障害のfMRIと脳磁図による解析

研究課題

研究課題/領域番号 23659369
研究機関札幌医科大学

研究代表者

松本 博志  札幌医科大学, 医学部, 教授 (60263092)

研究分担者 長峯 隆  札幌医科大学, 医学部, 教授 (10231490)
原田 邦明  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (50423760)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワードfMRI / 中枢神経系 / アルコール / 酩酊
研究概要

平成23年度については、この研究実施にあたり、1)被検者のアルコール濃度測定2)MRI実施中の課題を検討した。課題項目1)については、中枢神経系の機能障害を調べるにあたり、血中エタノールが低濃度域に達した際に測定する必要があること、また、その濃度を被検者において一定にする必要があること、臨床研究に際し侵襲をできるだけ軽減する必要があること等から検討し、MRI前後に呼気アルコール濃度を測定し、アルコール飲料を飲んでから一定の濃度に達した際にMRI機器に入り課題を始めることとした。そのために、国際的、学術的に呼気アルコール濃度測定に用いられているハンディタイプのアルコール測定器の輸入を行った。課題項目2)については、血中エタノールが低濃度域に際して適切な課題は何かの検討を行った。今までの飲酒後の中枢神経系への影響は運転シミュレータ等による検討が多かったが、視覚的処理や記憶の想起に着目した課題が低濃度域では有効と考えられた。この仮定のもとに他の研究者との討議も行って有効性を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

上記に述べたように、平成23年度はアルコール濃度の測定の問題と課題の選択を行った。平成23年度内に施行できる予定ではあったが、ヒトを被検者とする臨床研究なため、慎重に対処した。

今後の研究の推進方策

体内アルコールが低濃度域の際についての中枢神経系の影響をfMRIで検討する。このことは法的規制の根拠を医学的科学的エビデンスで明確に説明しうるもので意義深い。実験群として次の4群を検討する。比較的多いアルコール飲料を摂取し、最大呼気アルコール濃度が1mg/L以上に達しその後0.15mg/Lに達した場合、アルコール摂取後の最大呼気アルコール濃度が0.5 mg/L以下で、その後0.15 mg/Lに達した場合、最大呼気アルコール濃度が1 mg/L以上に達しその後呼気アルコール濃度が検出されなくなった場合、飲酒していない場合の4群である。札幌医大病院放射線部に設置されている3TのMRIを用いて課題を試行してもらいその脳内の動きを検出し、群間で比較する予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度は、上記に述べたように、平成23年度はアルコール濃度の測定の問題と試行課題の選択を検討した。平成23年度内に施行できる予定ではあったが、ヒトを被検者とすること飲酒実験であること等の臨床研究であるため、慎重に対処したことから、計上していた被検者への謝金、コンピュータ解析費一式について残額が生じた。次年度は、被検者の謝金等とアルコール測定に関わる消耗品費、解析に伴うコンピュータとアプリケーション費、学会旅費、論文校正料・投稿料、印刷費に使用予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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