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2013 年度 実績報告書

核酸アダクトを指標とする飲酒に起因する健康被害の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23659372
研究機関鈴鹿医療科学大学

研究代表者

出屋敷 喜宏  鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 教授 (00202193)

キーワード核酸 / 代謝 / 社会医学
研究概要

GMP(guanosine monophosphate)のアセトアルデヒド(AA)アダクトであるCyclic 1,N2-propanoguanosine monophosphate adduct(CPr-Gua-P)の必要量を大量に合成し、質量分析及びNMR分析により確認した。CPr-Gua-Pを標準品として、所定濃度のAA存在下にHepG2細胞およびHL60細胞を培養し、抽出したtotal RNAのアルカリ分解産物中にCPr-Gua-Pを検出した。しかしながら、CPr-Gua-Pには異性体が存在すること、また、動物細胞を用いて飲酒で想定されるAA濃度の影響を推定するには検出感度の向上が必要であることなどが明らかとなり、この理由から、①CPr-Gua-Pの脱リン酸化体であるCPr-Guaの合成、②抽出total RNAのアルカリ分解または酵素的(Nuclease P1)分解の検討、③それら分解産物に対する脱リン酸酵素(BAP, CIP)作用の検討を行い、細胞由来RNAに関するCPr-Gua測定系(HPLCおよびLC/MS/MS)を確立した。LC/MS/MSにおけるCPr-Guaの定量について、検討した濃度範囲(0.01~1ng/mL)で良好な相関係数(r=0.9996)を示す検量線を得た。CPr-Guaの検出限界は10pg/mLで、CPr-Gua-Pに比べて10倍程度の感度上昇が得られた。本検討条件において、細胞由来の高分子RNAは、Nuclease P1とBAPまたはCIPにより効率よくnucleosideまで分解され、この前処理は、LC/MS/MS によるCPr-Guaの分析に有用であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] アセトアルデヒド由来核酸アダクトの高感度検出2014

    • 著者名/発表者名
      土谷崇裕、平井一行、藤澤豊、村上博哉、酒向孫市、出屋敷喜宏
    • 学会等名
      第60回日本薬学会東海支部大会
    • 発表場所
      鈴鹿医療科学大学(三重県鈴鹿市)
    • 年月日
      20140705-20140705
  • [学会発表] アセトアルデヒド処理による細胞内核酸アダクト形成2014

    • 著者名/発表者名
      平井一行、藤澤豊、倉屋雄、森川敏子、村上博哉、酒向孫市、出屋敷喜宏
    • 学会等名
      日本薬学会第134年会
    • 発表場所
      熊本市総合体育館ほか(熊本県熊本市)
    • 年月日
      20140327-20140330

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公開日: 2015-05-28  

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