研究課題/領域番号 |
23659417
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
内藤 篤彦 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座助教 (10588891)
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キーワード | 幹細胞 |
研究概要 |
平成24年度は幹細胞マーカー(c-kit)を発現している細胞で特異的にtTA (tetracyclin transactivator)および緑色蛍光タンパク(GFP)を発現するマウスの作成を試みた。まずc-kitのBACに対して相同組替えを用いてtTA遺伝子、IRES配列、GFP遺伝子をつないだコンストラクトの導入を試みたが、成功しなかった。理由としてはtTA遺伝子配列とBAC配列の相性(相同性等)の問題ではなかったかと考えている。 そこで1. c-kit遺伝子プロモータ、2. c-kit遺伝子プロモータ+exon 1、3. c-kit遺伝子プロモータ+exon 1+intron1 の一部をクローニングしたベクターに対して、c-kit遺伝子 exon 1上のATGに対してin-frameでtTA-IRES-EGFPpA配列を導入した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
より内因性のc-kit遺伝子の発現を模倣するためc-kit BACへの目的遺伝子の導入に執着しすぎたために時間がやや遅れがでている。次善の案として、c-kit遺伝子の一部(プロモータ部位および第一エクソン・イントロン)への遺伝子導入に成功したため、これを用いることとした。
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今後の研究の推進方策 |
c-kit-tTA-IRES-EGFPトランスジェニックマウスの作製を行う。当初予定していたBACトランスジェニックマウスと比べると、導入されるコピー数は多いことがメリットとしてあげられる一方、insertionによる非特異的な遺伝子発現に十分留意し、2ライン以上のトランスジェニックマウスを作製する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
c-kit-tTA-IRES-EGFPトランスジェニックマウスの作製を外部機関に委託する。また、その後のgenotypingや表現型解析に使用する。
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