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2012 年度 実績報告書

アンジオテンシンIIを標的としたDNAワクチンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23659418
研究機関大阪大学

研究代表者

勝谷 友宏  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30311757)

研究分担者 中神 啓徳  大阪大学, その他の研究科, 教授 (20325369)
キーワード高血圧
研究概要

アンジオテンシンIIを標的としてDNAワクチンおよびペプチドワクチンの基盤技術の確立を目指した。アンジオテンシンIIに対するペプチドワクチンのマウスへの投与によりアンジオテンシンIおよびIIを認識する抗体産生が誘導されたが、アンジオテンシノーゲンに対する抗体は産生されなかった。また、抗原の量依存性に抗体価の上昇が認められた。アンジオテンシンII持続投与により血圧は有意に上昇するが、アンジオテンシンIIワクチン投与により降圧できた。また、心臓の肥大や血管周囲の線維化はアンジオテンシンII投与により亢進したが、これもワクチン投与により有意に抑制された。
同時にB型肝炎コア蛋白の配列を用いた液性免疫主導で抗体産生を誘導するようなDNAワクチンシステムを構築し、それをアンジオテンシンIIワクチンに応用した。高血圧自然発症ラットにアンジオテンシンIIを標的としたDNAワクチン治療を行ったとこおr、アンジオテンシンIIに対する抗体価上昇と血圧の有意な低下を6か月間持続させることに成功した。また、DNAワクチン治療後の高血圧モデル動物において、アンジオテンシンII自体が細胞障害性T細胞を活性化せず重篤な臓器障害も生じないことを確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Decrease in Blood Pressure and Regression of Cardiovascular Complications by Angiotensin II Vaccine in Mice.2013

    • 著者名/発表者名
      Futoshi Nakagami
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 8 ページ: e60493

    • DOI

      http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0060493

    • 査読あり
  • [学会発表] アンジオテンシンIIを標的とした高血圧ワクチンの基礎研究2012

    • 著者名/発表者名
      中神啓徳
    • 学会等名
      第1回臨床高血圧フォーラム
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20120512-20120512

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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