研究課題/領域番号 |
23659458
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
梶 龍兒 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (00214304)
|
研究分担者 |
後藤 恵 徳島大学, 大学病院, 講師 (50240916)
|
キーワード | adalizumab / ALS / therapy / SOD1 tansgenic mouse |
研究概要 |
低コピー数のトランスジーンを持ち、寿命が280日前後とされているG93A-SOD1 Tgマウス(オス16匹、メス12匹) に対し、生後170日前後に抗マウスTNF-alpha抗体(adalimumab)10mg/kg量を1週間の期間をあけて2回腹腔内投与を行った。コントロールとしてPBSを同数のG93A-SOD1 Tgマウスに腹腔内投与を行った。現在、体重、運動機能などを定期的に評価し、さらに腰髄でのグリア細胞増生抑制効果が認められるか病理学的評価を行っている。 また、新規ALS遺伝子としてTFGを発見し Am J Hum Genに発表した。(American journal of human genetics 2012;91:320-329.) 病理的な検討として孤発性およびOPTN変異をともなうALS患者解剖検脳・脊髄でのNF-KB発現の異常を報告した。( Clinical neuropathology 2012;31:418-423.) 新しい C9olf72の変異を報告し(Neurobiology of aging 2012;33:2527 e2511-2526.)、種々の遺伝子の神経炎症に対する役割を明らかにした。また、我が国で100年以上以前から多発地域が見つけられている紀伊型ALSに関する調査も行った。(Parkinsonism & related disorders 2012;18 Suppl 1:S190-191.)
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
最終結果は出ていないが、実験動物に対する投与も無事終了し25年度中に結果が出るため。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度は計画どおりモデル動物の作成と治療薬の準備を行い、順調に計画を遂行できた。 25年度は実際の治療効果判定を行う予定で、結果は発表する。
|
次年度の研究費の使用計画 |
残金については3月中に購入、納品済みであり、支払いについても4月に完了している。
|