現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
作用機序の解明についてはおおむね当初計画は達成されたが、STAT分子そのものが標的ではない可能性が出てきた。ヒト腫瘍に対するProof-of-Concept(POC)は前臨床段階で確立されたが、腫瘍幹細胞の根絶は困難であった。阻害剤感受性に関するバイオマーカーについてはSTATリン酸化に加えて、ミトコンドリア活性による酸化的リン酸化の可能性もでてきたので、さらなる検討が必要である。これまでの成果は2011年12月開催の米国血液学会(サンジエゴ)で口演に採択された。A Novel STAT3 Inhibitor OPB-31121 Induces Tumor-Specific Growth Inhibition in a Wide Range of Hematopoietic Malignancies without Growth Suppression of Normal Hematopoietic Cells、Fumihiko Hayakawa, MD, PhD, Keiki Sugimoto, Shingo Kurahashi, MD, PhD, Takumi Sumida, and Tomoki Naoe, MD, PhD。そのほか、日本血液学会、日本癌学会などで学会発表を行った。
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