研究課題
挑戦的萌芽研究
In vitro で OPB-31121 の作用機序の解明を行い、本薬剤により JAK2 のリン酸化を阻害する事無く STAT3 のリン酸化が阻害されている事を確認した。多種類の細胞株で本薬剤の薬効を調べ、本薬剤が多彩な造血器悪性腫瘍に対し効果がある中でも、BCR-ABL、FLT3 変異、JAK2 変異を持つ腫瘍細胞は高率に本薬剤感受性である事を発見し、本薬剤適合癌種の選択を行った。更にこうした変異を持つ白血病の患者より採取した白血病細胞、および正常ヒト臍帯血を免疫不全マウスに移植したマウスモデルを作成し、これに対し OPB-31121 を投与し著明な腫瘍退縮効果(T/C: 4~58%)と正常造血細胞への安全性(T/C:99%)を確認した。
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