研究課題
挑戦的萌芽研究
気管支喘息は人口の約4%が罹患する重篤なアレルギー性呼吸器疾患であり、その病態にはアレルゲンに対するメモリーTh2細胞が深く関与している。成人喘息は自然緩解することは稀であり、治療継続による社会的・経済的損失は計り知れない。患者の多くは吸入ステロイドを中心とした対症療法で治療されるが、5-10%が治療抵抗性の重症喘息であり、さらなる治療戦略の確立が急がれている。そこで本申請研究では、メモリーTh2細胞に特異的に発現する細胞表面分子に対する抗体を用いたメモリーTh2細胞プールの縮小法を開発し、アレルギー疾患に対する新規治療法の基盤構築を目指した。本研究では、シグナルシークエンストラップ法とDNAマイクロアレイ解析を組み合わせて、メモリーTh2細胞に特異的に発現する細胞表面分子の同定を目指したが、残念ながらメモリーTh2細胞に特異的に発現する細胞表面分子の同定には至らなかった。一方、スクリーニングに用いるメモリーTh2細胞を探索する過程で、肺特異的にIL-25を発現するマウスでは、肺血管周囲にTh2型炎症が自然発症し、血管壁のリモデリングが認められることを見出した。さらにIL-25による肺血管周囲の炎症はNKT細胞依存的であることを見出した。
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