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2011 年度 実施状況報告書

川崎病・白血病・HTLV感染・慢性疲労症候群における内因性レトロウイルスの活動性

研究課題

研究課題/領域番号 23659525
研究機関長崎大学

研究代表者

森内 浩幸  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90315234)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード小児感染症学 / ウイルス
研究概要

ヒト内因性レトロウイルス(HERV)がどのような疾患病態に影響を及ぼすのかを、川崎病(炎症性疾患)、急性白血病(悪性新生物)、HTLV感染(感染症)、そして慢性疲労症候群(非特異的慢性疾患)をモデルとして検討する。これらはいずれも病因や病態がよくわかっていない疾患であり、HERVがどのような関与するかを調べ、その理解を深めることが研究目的であるが、実際に研究に従事する予定であった大学院生が、一身上の都合で急に退学退職したため、当初予定していた研究計画は大幅に変更せざるを得なくなった。 主要なテーマの一つであった「慢性疲労症候群」においては、(1)該当する患者がほとんど来院しなかったこと、(2)脚光を浴びていた「外来性レトロウイルスXMRVが慢性疲労症候群の原因」という発表が、「実験室内でのマウス由来レトロウイルスのcontaminationによる誤った結論」と判明し、研究の根幹が揺らいでしまった。 平成23年度は real-time PCR および real-time RT-PCRのパイロット研究を行った。Real-time PCRに関してはヒトゲノム中のHERVプロウイルスDNAの検出定量を確認できたが、real-time RT-PCRに関しては HERV mRNAが発現している陽性コントロールが入手できないため、確認できていない。川崎病と急性白血病に関しては、患者登録と検体ストックに着手している。HTLVキャリアに関しては、共同研究機関との連携の協議中である。慢性疲労症候群に関しては、研究計画の根本的見直しを行っているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

(理由)前述のように、研究を担当する予定だった大学院生が、一身上の都合で予期せず退学退職することになってしまったため、進捗が著しく遅れてしまった。急遽別の教員によって代行することになったが、本来の業務との兼ね合いで進捗の速度は思うようにならなかった。

今後の研究の推進方策

(今後の推進方策)対象疾患患者の登録と検体採取保存に努めていく。検体からは DNAとRNAを抽出して、それぞれ1HERVプロウイルスDNAとHERV mRNAの検出と定量を進めて行く。それぞれの対象疾患の活動性とHERV mRNA発現レベルを比較解析し、病因病態における意義について考察する。

次年度の研究費の使用計画

(次年度の研究費の使用計画)研究費のほとんどは、RNAやDNAの抽出、およびreal-time PCR、real-time RT-PCRを実施するための消耗品費として支出する。その他には、研究打合せのための県内の出張、そして成果発表のための学会出張費にも充てる。

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公開日: 2013-07-10  

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