研究課題
挑戦的萌芽研究
ヒト内因性レトロウイルス(HERV)が川崎病の発症病態に関与する可能性を追求した。川崎病ではスーパー抗原(SA)が患児の免疫系を異常に活性化させると考えられ、細菌由来SAの関与についてはよく調べられている。本研究ではEBウイルス[EBV]感染によるHERV関連SAの誘導がVβ7陽性T細胞を活性化させることが、川崎病の原因の一つとなっていると仮説を立てた。Vβ7発現率は川崎病群全体としては対照群と比べ大差なかったが、一部の患児ではその発現が高くEBV血症をしばしば伴っていた。発現が低い患児ではEBV血症を認めなかった。これは川崎病の一部においてEBV感染が発症に関与している可能性を示唆する。
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