研究課題
挑戦的萌芽研究
A2BP1は、自閉性疾患、知的障害などで遺伝子異常が報告されている。本研究では、A2BP1が大脳皮質形成に果たす役割を解析した。特異抗体を用いた解析では発達期の脳で特徴的な発現様式を示し、分化終了後の皮質神経細胞の核に局在した。海馬神経細胞では、核以外にも細胞質、軸索、樹状突起に局在した。特に樹状突起ではシナプス以外の班点状の局所的集積が認められた。発生期のマウス大脳皮質でA2BP1の発現を抑制すると、神経細胞の局在障害が観察された。一方、神経細胞極性関連分子Lin7についても同様の解析を行った結果、Lin7はシナプスに局在し、A2BP1同様に発生期のマウス大脳皮質神経細胞の局在への関与が示唆された。
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (11件)
Med. Mol. Morphol.
巻: 45 ページ: 22-28
DOI:10.1007/s00795-011-0557-0
DOI:10.1007/s00795-010-0537-9
J. Neurosci. Res.
巻: 90 ページ: 1776-1781
DOI:10.1002/jnr.23074
J. Biol. Chem.
巻: 286 ページ: 21478-21487
DOI:10.1074/jbc.M110.195859