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2011 年度 実績報告書

ヒト化蛋白表皮水疱症モデルマウスに対する幹細胞療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23659539
研究機関北海道大学

研究代表者

清水 宏  北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00146672)

研究分担者 阿部 理一郎  北海道大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (60344511)
藤田 靖幸  北海道大学, 大学病院, 助教 (80374437)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2012-03-31
キーワード表皮水疱症 / VII型コラーゲン / 骨髄移植 / 骨髄由来細胞 / transdifferentiation
研究概要

表皮水疱症は先天的に皮膚構造蛋白に異常を有することで,皮膚の脆弱性をきたす難治性皮膚疾患である。現時点で根本的かつ有効な治療法は確立されていない。本研究の目的は,もっとも頻度の高い表皮水疱症である,栄養障害型表皮水疱症に対する根本的治療法として,骨髄由来細胞および幹細胞移植療法の臨床治療の有用性を,ヒト化蛋白モデルマウスを用いて検討するものである。
レシピエントとなる不完全VII型コラーゲンヒト化マウス(hCOL7-RDEBマウス、表皮水疱症モデルマウス)およびCOL7完全ヒト化マウス(K14プロモーターおよびCMV-Tgマウス)を繁殖し、放射線照射の上でGFP+Tgマウスの骨髄細胞を経静脈移植した。生着を末梢血フローサイトメトリーで確認した上で、創傷治癒部の皮膚を検討したところ、わずかにGFP陽性細胞が真皮に確認された。GFP陽性表皮角化細胞は約0.2%で確認された。定性RT-PCRおよびreal-time RT-PCRにてマウスCOL7mRNAの発現を検討したところ、発現が一部確認されたが、negative controlと統計学的有意差を認めなかった。また、免疫染色では8匹中1匹において、ごくわずかにマウスCOL7が基底膜部に発現しているのを確認した。微細構造観察にて移植後皮膚において、係留線維(COL7)の増強と捉えられる所見が観察された。以上より、通常の移植手技においてはCOL17とは異なり、COL7発現は低レベルに留まるであろうことが推測された。そこで、現時点で骨髄細胞および間葉系間質細胞が皮膚への遊走・分化を促進させると考えられているHMGB1やCCL27、CCL19を併用した移植実験系を施行した。移植・生着後に創傷作成を行う時点で、これらの因子を局所塗布、局所注射および経静脈投与し、上皮化部位のGFP陽性細胞の変化を検討する。本実験系については現在解析中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Conversion from human haematopoietic stem cells to keratinocytes requires keratinocyte secretory factors2012

    • 著者名/発表者名
      Fujita Y, Inokuma D, et al
    • 雑誌名

      Clinical and Experimental Dermatology

      巻: (印刷中)

    • DOI

      10.111/j.1365-2230.2011.04312.x

    • 査読あり
  • [学会発表] Exploring stem cell therapies for junctional epidermolysis bullosa model mice2011

    • 著者名/発表者名
      Fujita Y, Abe R, et al
    • 学会等名
      The 22nd World Congress of Dermatology
    • 発表場所
      COEX Convention and Exhibition Center (Korea)(招待講演)
    • 年月日
      2011-05-26

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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