研究課題
挑戦的萌芽研究
ヒトヘルペスウイルス 2 型(HSV-2)は HIV 感染リスクを高めることが知られている。性行為 HIV 感染における初期ターゲット細胞であるランゲルハンス細胞(LC)の HIV 感染性に対する HSV-2 の影響を検討した。HSV-2 は上皮細胞からのβディフェンシンやLL-37 の産生を誘導したが、これら抗菌ペプチドの中で LC のHIV 感染性に影響を与えるのはLL-37 のみであった。実際にsiRNA を用いて LL-37 をノックダウンした表皮細胞に HSV-2 を曝露した培養上清は LC の HIV 感染増強効果を失うことが確認された。これらの実験結果より、HSV-2 は上皮細胞からの LL-37 産生を誘導することによって HIV 感染リスクを高めることが示唆された。
すべて 2013
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Cell Host and Microbe
巻: 13 ページ: 77-86