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2012 年度 実績報告書

不安定プラークの早期・特異的同定:プレターゲティング法による組織因子イメージング

研究課題

研究課題/領域番号 23659573
研究機関北海道大学

研究代表者

久下 裕司  北海道大学, アイソトープ総合センター, 教授 (70321958)

研究分担者 趙 松吉  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80374239)
川井 恵一  金沢大学, 保健学系, 教授 (30204663)
山下 篤  宮崎大学, 医学部, 助教 (90372797)
西嶋 剣一  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (60364254)
キーワード放射線 / 核医学診断 / 動脈硬化 / 不安定プラーク / 組織因子
研究概要

心筋梗塞や脳梗塞の根幹的原因である“動脈内のプラーク”の不安定性を精度よく評価できる診断法の開発が臨床画像診断学の急務である。本研究の目的は、プレターゲティング法を取り入れ、動脈内プラークの破綻とそれに伴う血栓形成に深く関与する組織因子(Tissue Factor, TF)の選択的な描出により不安定プラーク(粥状動脈硬化巣)を特異的に検出しうる新しい核医学イメージング法を提案することにある。この目的達成のため、平成24年度は大腿動脈バルーン傷害モデルウサギを用いて以下の検討を行った。
1)プレターゲティング法のプレ投与薬剤の動脈硬化病変への集積性の検討:99mTcで標識したプレ投与薬剤(99mTcにより標識した抗ウサギTF抗体:99mTc-TF-mAb)を上記モデルウサギに静脈内投与して、動脈硬化病変への集積性を検討した。陰性対照として同一サブタイプであるIgG1の99mTc標識体(99mTc-IgG1)を用いた。その結果、99mTc-TF-mAbの病変/正常動脈の集積比は、99mTc-IgG1の場合に比べ高く、プレ投与薬剤である抗ウサギTF抗体が動脈硬化病変に集積することが示唆された。
2)血中放射能推移に関する検討:プレ投与薬剤の血中からの消失(クリアランス)について検討するため、99mTc-TF-mAbを上記モデルウサギに静脈内投与して、血中放射能の時間的推移を測定した。その結果、放射能の病変動脈/血液の比は、投与後6時間で 0.5、24時間で 0.7であり、投与後24時間においても血中放射能は病変動脈への集積よりも高かった。よって、プレ投与薬剤と放射性核種標識ポスト薬剤の投与間隔は、24時間以上要することが示唆された。
以上の検討により、プレターゲティング法による組織因子(Tissue Factor, TF)イメージングのための基盤的技術の構築が出来たものと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 動脈血栓能を反映する18F-フルオロデオキシグルコースの血管集積

    • 著者名/発表者名
      山下 篤
    • 学会等名
      第52回日本核医学会学術総会
    • 発表場所
      ロイトン札幌(北海道)

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公開日: 2014-07-24  

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