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2012 年度 実績報告書

分子標的イメージングから分子標的放射線内用療法への展開

研究課題

研究課題/領域番号 23659582
研究機関浜松医科大学

研究代表者

間賀田 泰寛  浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 教授 (20209399)

研究分担者 阪原 晴海  浜松医科大学, 医学部, 教授 (10187031)
堺 俊博  浜松医科大学, メディカルフォトニクス研究センター, 研究員 (40585098)
キーワード放射線内用療法 / I-131 / 分子標的 / 低分子 / EGFR-TK
研究概要

本研究は近年盛んに研究が進んでいる分子標的治療薬のがん特異性を、低分子放射線内用療法薬の薬物送達機構に適用し、同時にイメージング核種で標識することで、治療前に治療効果予測を行いながら、放射線治療を可能とする薬剤開発を行うという試みである。また、治療開始前にイメージングにより対象患者を選択することが可能であり、患者個々人の腫瘍の性質に応じて適用の可否を決定可能であることから、テーラーメード医療としても有用性が高いものと期待される。分子標的を対象とした内用放射線療法治療薬はこれまでまだ報告されていないものである。
本研究ではEGFR-TKを分子標的とするイメージング剤として開発中であるPYKを用いることとして検討を行った。現在用いているPYKは標的部位ではない他の臓器、特に肝臓および腸管からの放射能集積クリアランスが遅いため、放射線内用療法を目的とした薬剤としては不利であるとの問題点が指摘されており、PYKの更なる誘導体化を行い、その合成とインビトロおよびインビボにおける検討を行った。その結果、当該化合物の標的であるEGFR-TKに対し、PYKと同等の親和性を有する化合物を得ることが出来たが、選択性の観点から現在のPYKに勝るものは見いだされなかった。しかしながらPYKは肝代謝後と考えられる腸管への放射能集積が高いため、腸管粘膜への放射線被曝を考慮するとさらなる誘導体化が必要と考えられた。また集積量からすると更なる集積か、非標的組織との高い取り込み比が得られれば、放射線内用療法として可能性があるものと考えられた。

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公開日: 2014-07-24  

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