研究課題
本研究の目的は、定位放射線治療専用の外照射治療装置であるサイバーナイフによる頭部・頭頸部腫瘍の治療をより安全かつ正確に実施するために、X線による被ばくがなく、短時間にセットアップが可能で、real timeに治療中の動きの検出が可能な、マシンビジョンシステムを用いた新しい位置認識システムを開発することである。平成23年度は、マシンビジョンシステムを用いた位置認識システムのプロトタイプを作成した。本システムは、3個のCCDカメラおよび画像認識システムからなる。カメラにより両側眼裂、両外耳等の顔面の構成要素の形状を認識し、特徴稜線を抽出、モデル化し、あらかじめ登録された基準画像の特徴稜線と相関マッチングを行い、ターゲット映像と基準画像の位置のずれ(X,Y,Z)が検出するものである。平成24年度は、マイクロメータの先に取り付けた実物大のヒト頭部模型、および骨を包埋した頭部ファントムを用いてサイバーナイフの位置認識システムと本システムの位置認識精度を比較し、同等の精度であることを確認した。平成25年度は、さらにCCDカメラが部屋の照度の違いにより影響を受けるかどうかを検討した。実際の部屋の照度を通常の場合と1/10にした場合では位置認識能が低下した。よって、本システムを用いる場合には十分な照度下で実施すべきと考えられた。
すべて 2013 その他
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http://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K001997/index.html