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2011 年度 実施状況報告書

MRI中で測定可能なSPECT装置に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23659598
研究機関神戸市立工業高等専門学校

研究代表者

山本 誠一  神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (00290768)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワードSPECT/MRI / 分子イメージング / 光ファイバー
研究概要

今年度はMRI中で測定可能な小動物用SPECT検出器の開発を行った。低光損失の光ファイバー束を採用することによりMRIの撮像視野中には電気的な部品を配置しない構造のSPECT用検出器を開発した。検出器はコリメータ、シンチレータ、光ファイバー束、及び位置有感型光電子増倍管で構成した。また,被検体のシングルフォトン核種から放出されるガンマ線の内、平行成分のみをシンチレータに導く平行穴コリメータを開発した。MRI中でコリメータなどの金属を用いる場合には、導体を用いると渦電流が発生しMRIの均一磁場が乱れ、画像にアーチファクトを生じる可能性があるため,コリメータにはタングステンプラスチックを用いた。シンチレータは生体に近い磁化率を持ち,発光量が大きく潮解性も無いYSOを用いた。この組み合わせによりMRI中で撮像可能なSPECT用検出器を開発することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

今年度はMRI中で測定可能な小動物用SPECT検出器の開発において,低光損失の光ファイバー束を採用することによりMRIの撮像視野中には電気的な部品を配置しない構造のSPECT用検出器を開発することができたから。

今後の研究の推進方策

MRIのRFコイルの中にシングルフォトン核種を投与したラットなどの被検体を配置し、その外に検出器のコリメータとシンチレータを配置する。被検体から放出されるガンマ線はコリメータで平行成分のみをシンチレータに入射させ、シンチレーション光を光ファイバー束で位置情報を保ったまま位置有感型光電子増倍管に導くことで被検体のシングルフォトン核種の分布の画像化を試みる。

次年度の研究費の使用計画

必要に応じて,コリメータ材料の見直しを行い,新たなコリメータを製作する。これまでの成果をまとめて国内外の学会で成果発表を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Development of a high-resolution Si-PM-based gamma camera system2011

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto S, Watabe H, Kanai Y, Imaizumi M, Watabe T, Shimosegawa E, Hatazawa J.
    • 雑誌名

      Physics in Medicine and Biology

      巻: 56-23 ページ: 7555-67

    • DOI

      10.1088/0031-9155/56/23/014

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-07-10  

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