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2012 年度 実績報告書

MRI中で測定可能なSPECT装置に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23659598
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 誠一  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00290768)

キーワードSPECT / MRI / 分子イメージング / 同時測定 / ハイブリッド / 光ファイバー
研究概要

光ファイバーイメージガイドを用いたSPECT/MRI用検出器を開発し,その性能を評価した。さらにMRI中で同時撮像を行いその有効性を評価した。
検出器に用いたシンチレータはY2SiO5 (YSO)で,1.2mm x 1.2mm x 6mm のピクセルを15 x 15のマトリクスに配置したものを用いた。光ファイバーには,0.5mm直径のダブルクラッド型を用い,それを束ねて長さ80cmのイメージガイドを構成した。入力部は90度曲がった構成とし,その他の部分はフレキシブルな構成とした。そのイメージガイドの入力部にYSOブロックを光学結合し,出力部には1インチ角型位置有感型光電子増倍管(PSPMT)を光学結合した。コリメータにはMRIでの使用を考慮してタングステン含有プラスチックを用い,厚さ7mmの平行穴コリメータ(穴径0.8mm)をYSOのピクセルに1対1に配置する構成とした。PSPMTの出力はアンガー方式で位置演算を行った。
Co-57のガンマ線(122keV)に対し,YSOのほぼすべてのピクセルを弁別することができ,またエネルギー分解能は38%FWHMであった。コリメータを含めた空間分解能(システム分解能)はコリメータから1.5mm離れた位置で1.7mmFWHMで,システム感度は0.06%であった。このSPECT用検出器を0.3Tの永久磁石式MRIの中に配置し,MRIとの同時測定を行った。その結果,開発した検出器はMRI中でもCo-57の点線源を撮像することが可能であることが明らかになった。また,SPECT用検出器を配置しても,MRI画像に大きな影響を与えないことも確認した。
これらの結果より,開発した検出器はSPECTとして使用可能な性能を有し,MRIとの相互影響が少なく,SPECT/MRI用として有望であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Basic performance evaluation of a Si-PM array-based LGSO phoswich DOI block detector for a high-resolution small animal PET system.2012

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto S, Watabe H, Kato K, Hatazawa J.
    • 雑誌名

      Med Phys.

      巻: 39(11): ページ: 6900-7

    • DOI

      10.1118/1.4760991

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Development of a flexible optical fiber based high resolution integrated PET∕MRI system.2012

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto S, Watabe H, Kanai Y, Watabe T, Aoki M, Sugiyama E, Kato K, Hatazawa J.
    • 雑誌名

      Med Phys

      巻: 39(11) ページ: 6660-71

    • DOI

      10.1118/1.4757911

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Simultaneous imaging using Si-PM-based PET and MRI for development of an integrated PET/MRI system.2012

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto S, Watabe T, Watabe H, Aoki M, Sugiyama E, Imaizumi M, Kanai Y, Shimosegawa E, Hatazawa J.
    • 雑誌名

      Phys Med Biol.

      巻: 57(2): ページ: N1-13

    • DOI

      10.1088/0031-9155/57/2/N1

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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