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2013 年度 実績報告書

脳内αシヌクレイン・イメージングPET分子プローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23659605
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所)

研究代表者

豊原 潤  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿長寿医療センター研究所, 専門副部長 (50425659)

キーワード脳神経疾患 / 認知症 / 核医学 / 薬学 / 放射性医薬品
研究概要

【研究目的】本研究では、αシヌクレインの凝集体を選択的に画像化するPET分子プローブの開発を目指し、分子プローブの設計、合成、標識合成ならびに生物学的評価を行い、臨床応用可能な候補化合物を見出すことを目的とした。 【実施方法】本研究では、αシヌクレインに対する親和性と選択性を有するフェノチアジン系化合物とポリフェノール系化合物に着目し、その誘導体、標識前駆体の合成とポジトロン核種での標識ならびに脳組織への集積動態を検討した。【結果1】フェノチアジン系5化合物について、ペルフェナジン系1化合物を除き、メチルトリフレートまたはヨウ化メチルを使用するメチル化法で収率良くC-11標識可能であった。ペルフェナジン系化合物はアセトニトリル溶媒中TBAOHを塩基とすることにより、メチルトリフレートから3%の収率で目的物を得た。これらの標識化合物の脳内動態を小動物PETにおいて評価したところ、脂溶性の高い1化合物(ClogP=5.7)を除いて、投与後早期の脳への高い集積と投与後後期に脳からの放射能の洗い出しを認め、αシヌクレインをイメージングする分子プローブとして適した脳内動態を示すことが明らかとなった。脳移行性を認めなかった1化合物はサイクロスポリンAでP糖たんぱく質を阻害すると脳への取り込み増大を認めた事から、P糖たんぱく質の基質であることが示唆された。【結果2】ポリフェノール系化合物についてはメチル化の反応点が複数あるため、収率は低かったが、1化合物の標識合成に成功した 。本化合物は脳への集積性を認めなかった。【考察】本研究では、フェノチアジン系化合物がαシヌクレインイメージング剤として適した脳内動態を示すことが明らかとした。今後は、病態モデル等を用いた詳細な検討が必用である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] PETプローブ開発の基礎2013

    • 著者名/発表者名
      豊原潤
    • 学会等名
      PETサマーセミナー2013
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      20130823-20130825
    • 招待講演
  • [学会発表] Synthesis and evaluation of a fluorine-18-labeled 7a-(3-fluoropropyl)estradiol.2013

    • 著者名/発表者名
      Okamoto, M.,Matsui, A., Kitagawa, Y., Toyohara, J., Ishiwata, K., Yoshimoto, M. and Shimizu, I.
    • 学会等名
      20th International Symposium on Radiopharmaceutical Sciences
    • 発表場所
      Jeju
    • 年月日
      20130512-20130517

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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