研究課題
最近、その機能が報告され始めているDNAのエピジェネティクス修飾であるヒドロオキシメチル化シチジンの、癌における生物学的意義を明らかにする事が本研究の主眼である。ヒドロオキシメチル化シチジンは、メチル化シチジンの脱メチル化過程の最初の段階と考えられておりエピジェネティクスによる遺伝子発現で重要な機能を担っていると考えられている。ハイドロキシメチル化のゲノムワイドの解析テクニックは、現在までに普及していない。その前に多数の乳癌細胞株でのエピジェネティクスパターンを知るために、乳癌細胞株パネル(ATCC)28種の細胞株のDNAメチル化パターンをメチル化アレイで取得した。その解析クラスタリング解析から、メチル化パターンにはルミナール型とトリプルネガティブ型があるが、マーカー分類上トリプルネガティブに分類される細胞株にもエピジェネティクスパターン上ルミナール型を示す細胞株があり、ルミナールAR型と一致していた。ハイドロキシメチル化の責任因子と思われているTETファミリー遺伝子導入株のゲノムワイドエピジェネティクス解析を行う上での準備が整った。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (8件)
医学のあゆみ
巻: 248巻11号 ページ: 845-85
Int J Biol Markers.
巻: 28(2) ページ: 117-30
doi: 10.5301/jbm.5000026.