手術支援画像のコンピュータ解析ソフトウェアとモーションセンサを統合し、手術内視鏡画像とナビゲーションと重畳表示させるシステムを開発した。動物実験と試作機製作を行い、動物実験で評価し、有用性を証明した。 手術プランニングの情報や術操作指示を遠隔地へ転送し、遠隔操作で同様のナビゲーションやロボット高度医療を可能にする遠隔医療システムの基礎技術を開発した。 これらの統合的画像誘導治療システムを開発し、各学会、論文等にて報告した。2013年3月現在、本邦で手術支援ロボットdaVinciが保険診療のもと、世界第2位の約100台が導入され、その普及速度は急速である。一方臨床死亡例も報告され、安全性確保と習熟トレーニングの重要性が再認識されている。さらに手術シミュレーションとナビゲーションシステムの必要性が問われているが、現時点で確立した技術は少なく、本研究成果がこれらの課題を解決する手段として大いに意義があり、さらなる精度向上と市販可によって国内外でもその重要性が証明されてゆくと考えられる。
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