研究課題/領域番号 |
23659619
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
中条 哲浩 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20404486)
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研究分担者 |
有馬 豪男 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (90418856)
夏越 祥次 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (70237577)
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キーワード | 内視鏡下甲状腺切除 / 口腔内アプローチ / 頸部リンパ節郭清 / 経口アプローチ |
研究概要 |
【研究の概要と目的】本研究の目的は、体表面に全く傷を残さない、吊り上げ式の経口アプローチによる内視鏡下甲状腺切除術の開発・術式の確立である。研究期間内に本術式をより安全に簡便に行えるように術式の発案・改良、新しい手術器機の開発を行った。 【研究初年度H23年度】①分解・着脱式鋼線筋鉤(プロトタイプ)の開発:本術式に使用すべく、分解着脱式の皮膚穿刺型の鋼線筋鉤を発案・開発し、4回の試作を経てBrush upを行った。②本術式専用の内視鏡用カメラホルダーおよび専用吊り上げ器機の開発や内視鏡鉗子類を固定する専用器具を開発した。③臨床応用として8例の患者に本手術を適用し、feasibilityを確認。④H24年3月8日、本術式に関する演題がアメリカ内視鏡外科学会(SAGES)の口演発表に採用され報告した。⑤先進医療への登録にむけて準備を進めた。 【最終平成24年度】①研究初年度に試作した着脱式鋼線筋鉤の最終型の特許出願を行った(特許申請番号:S2012-1129-N0、S2012-1229-N0、1467582号)(製品化に向けて企業との交渉も進行中)。 ②カメラホルダーの設計を行い、ほぼ完成した。また本術式用に開発したつり上げ機器や鉗子用固定器具も設計・試作した。③本術式について2012年6月のヨーロッパ内視鏡外科学会(EAES)の口演演題に採用され発表を行った。さらに本術式は内視鏡外科雑誌としては最も有名な英文誌Surgical Endoscopyにacceptされ、2013 4月号(27(4):1105-10)にすでに掲載された。 【研究の総括】2年間の研究機関内で本研究の目的を達成することができた。研究最終年度には開発器具の特許出願、研究成果の国際学会発表、さらには有名英文誌に論文報告するという、当初の研究計画どおりの成果を得ることができた。
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