本研究ではiPS細胞よりインスリン産生細胞創出にはニッチが必要であり、そのニッチとしての単離膵島と共移植を行い検討した。単離膵島(ラット、ブタ)とマウスiPS細胞をSTZで糖尿病ヌードマウスの腎皮膜下に移植後30日に形成された腫瘍内にサイトケラチン陽性上皮よりなる管状構造組織が存在し、その一部にマウスインスリン陽性細胞が出現することが明らかになった。更に効率を向上する為に現在インスリン産生細胞への分化に必須の転写因子(Pdx1,Ngn3、MafA)をiPS細胞に同時にトランスフェクションし、その後膵島と共移植する実験を行っている。
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