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2011 年度 実績報告書

二つの幹細胞特性に基づく肝癌病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 23659641
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

村松 俊輔  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 医員 (30599767)

研究分担者 有井 滋樹  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50151171)
田中 真二  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30253420)
三浦 智也  医歯学総合研究科, 医学部附属病院, 医員 (30618111)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2012-03-31
キーワード癌幹細胞 / 非対称性分裂 / 癌転移 / ケモカイン / マクロファージ
研究概要

癌根治治療後の再発、遠隔転移の発症機序の一つとして癌幹細胞仮説が挙げられる。
根治治療後の癌幹細胞の残存が癌再発の原因とされ、癌幹細胞こそが癌治療の真の標的と考えられている。癌幹細胞研究は表面マーカーやSP細胞を主体として行われていたが、分離後の階層的分化によって不均一な細胞集団となり癌幹細胞性が担保できないことや、表面マーカーが十分な生物学的意義の理解に基づいていないことが問題点となっていた。我々は幹細胞の特徴である、休眠性、低活性酸素に着目し、可視化することで肝癌癌幹細胞解析を行った。プロテアソーム活性、をリアルタイムに可視化することで肝癌細胞株内の癌幹細胞性の高い細胞を可視化し、分離する事が可能となった。プロテアソーム活性低下、細胞内活性酸素低下細胞が高い腫瘍造成能を有することを示した。網羅的遺伝子解析によって、同細胞にケモカイン、ケモカインレセプター関連遺伝子の発現亢進を認めた。同細胞はマクロファージの走化性を示し、NOD-SCIDマウスによる腹膜播種モデルでも高い転移腫瘍形成能をしめした。これにより我々の肝癌幹細胞モデルがケモカイン分泌亢進による宿主との相互作用によって転移形成能を獲得する事が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 二つの幹細胞性可視化システムによる肝癌幹細胞解析2011

    • 著者名/発表者名
      村松俊輔
    • 学会等名
      日本肝臓学会大会
    • 発表場所
      マリンメッセ福岡
    • 年月日
      2011-10-21
  • [学会発表] 肝細胞癌の幹細胞特性に基づいた解析への応用2011

    • 著者名/発表者名
      村松俊輔
    • 学会等名
      日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      (紙上開催)(震災のため)
    • 年月日
      2011-05-25

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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