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2012 年度 実績報告書

人工ウイルスによる画像診断に基づく個別化治療選択の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23659655
研究機関九州大学

研究代表者

田中 雅夫  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30163570)

研究分担者 高畑 俊一  九州大学, 大学病院, 助教 (50437779)
鬼丸 学  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80529876)
江上 拓哉  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (40507787)
キーワード膵癌 / drug delivery system / 人工ウイルス
研究概要

これまでに、膵癌、胃癌、食道癌などの分子標的マーカーとその機能の解析をin vitro, in vivo において行っており、胃癌においてp600遺伝子を抑制すると癌細胞の浸潤能を抑制し、播種において重要な癌の性質である足場非依存性の癌の生存能を抑えることを明らかにし、また膵癌においては新たにclaudin4遺伝子が膵癌の悪性度に関与し、高発現であると予後良好であることを報告している。また、人工ウイルスを用いる前に予備実験としてアデノウイルス治療を用いた検討を行った結果、HGF/c-METの経路が膵癌と膵間質の相互作用においてウイルス治療の効率を減少させることを明らかにした。また、膵癌の代表的治療薬であるジェムシタビンに耐性を持つ膵癌細胞に対して、ウイルス治療を行った結果、耐性のない膵癌細胞よりもより効率的に治療を行うことができた。さらに膵癌特異的な表面糖タンパクであるMUC-1の抗体を用いた人工ウイルスの作成をすすめ、その特異性のin vitroでの確認を行った。人工ウイルス改変MRI造影剤の作成を行っている工学部の研究協力者たちのグループにより人工ウイルスの基盤は確立しているが、本年度はこの改変手法として遺伝子組み換え等、複数の方法を更に開発し、またこれまでの成果に基づき、特定の高悪性度癌細胞集団を選択的に検出するための標的分子としてCXCR4を選択し、これに選択的なMRI造影剤を作成し、実際にin vivoでマウスに投与した。その結果、標的臓器の分子イメージングの足がかりとなる結果を認めた。

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公開日: 2014-07-24  

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