N型糖鎖を用いた臓器特異的癌腫瘍マーカーの開発

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23659657
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 消化器外科学
• 研究機関: 鹿児島大学
• 研究代表者: 夏越 祥次 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 教授 (70237577)
• 研究分担者: 上野 真一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (40322317) ; 迫田 雅彦 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (40418851) ; 上之園 芳一 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 特任准教授 (60398279) ; 内門 泰斗 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30464465) ; 喜多 芳昭 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30570692) ; 橋口 照人 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 教授 (70250917)
• 研究期間 (年度): 2011
• キーワード: 食道癌 / 胃癌 / 大腸癌 / 膵臓癌 / N結合型糖鎖

研究概要

食道癌患者37例と健常者11例対象とし、血清中の糖鎖の網羅的解析を行い、食道癌に特異的な糖鎖マーカーを検索した。得られた糖鎖の発現パターンをもとに、健常者群と食道癌患者群との間でOPLS法による層別化が可能であった。健常者群と食道癌患者群間で、両者の層別化が可能な発現糖鎖が6つ抽出可能であった。その6糖鎖から食道癌患者を69.7%の正診率で判別することが可能であった。これらの糖鎖は食道癌に特異的マーカーとして利用できると考えられた。

研究成果

• [学会発表] Current Status and Future Perspective of Sentinel Node Navigation Surgery for Gastrointestinal Cancer (2011)
  • 著者名/発表者名: Natsugoe S, Uenosono Y, Arigami T, Yanagita S, Haraguchi N, Kita Y, Uchikado Y, Okumura H, Matsumoto M, Ishigami S.
  • 学会等名: The International Association of Surgeons, Gastroenterologists and Oncologists
  • 発表場所: Tokyo
  • 年月日: 2011-11-11
• [学会発表] Clinical significance of isolated tumor cells in esophageal and gastric cancer (2011)
  • 著者名/発表者名: Natsugoe S, Uenosono Y, Arigami T, Setoyama T, Yanagita S, Uchikado Y, Matsumoto M, Okumura H, Sasaki K, Kita Y, Owaki T, Ishigami S.
  • 学会等名: 8^<th> International Symposium on Minimal Residual Cancer Symposium
  • 発表場所: Osaka
  • 年月日: 2011-09-22
• [学会発表] Minimally invasive treatment for adenocarcinoma of esophago-gastric junction (2011)
  • 著者名/発表者名: Natsugoe S, Ishigami S, Uenosono Y, Arigami T, Hagiwara T, Okumura H, , Matsumoto M, Uchikado Y, Kita Y, Owaki T, Ueno S.
  • 学会等名: International Surgical Week
  • 発表場所: Yokohama
  • 年月日: 2011-08-30
• [学会発表] 上部消化器癌患者の血清中N型糖鎖による新規腫瘍マーカーの可能性 (2011)
  • 著者名/発表者名: 内門泰斗, 夏越祥次, 他
  • 学会等名: 第66回日本消化器外科学会総会
  • 発表場所: 名古屋市
  • 年月日: 2011-07-14
• [産業財産権] 消化器癌診断用マーカー,および消化器癌の検査方法 (2011)
  • 発明者名: 夏越祥次
  • 権利者名: 鹿児島大学
  • 産業財産権番号: 特願、2011-222353
  • 出願年月日: 2011-10-06