研究課題
in vitro及び in vivoの遺伝子治療実験を行った.まずFGFR2高発現癌細胞株に対して,FGFR2抑制ベクターによるin vitro遺伝子治療実験を行い、real-time RT-PCRによるFGFR遺伝子発現定量とWestern BlotによるFGFR蛋白発現定量によりノックダウン効率を評価した.そして,MTTアッセイによる腫瘍細胞障害性定量と,フローサイトメーターによる細胞周期解析により,FGFR2抑制ベクターの抗腫瘍効果を評価する.更に実験動物におけるin vivo遺伝子治療実験も精力的に行った.ヌードマウスに,FGFR2高発現癌細胞株または外科的切除腫瘍組織を移植し,担癌モデルの作製を作製し、ベクター投与法としては,まず腫瘍内への直接注入法を,次に気道内吸入法を検討した.real-time RT-PCRによる標的遺伝子発現の定量と免疫組織化学法とWestern Blotによる標的蛋白発現の定量により,FGFR2抑制ベクターのノックダウン効率の評価をした.そして,腫瘍体積の定時的測定,免疫組織化学法によるKi67増殖指数と血管新生の評価,TUNEL法によるアポトーシス評価などを行い,更に肺・肝臓への遠隔転移や生命予後の検討も行い,FGFR2抑制アデノウィルスベクターによる抗腫瘍効果を総合的に評価できた。.そして,ELISAによるサイトカイン発現定量で生化学的・免疫学的評価も行い,臨床応用可能なFGFR2抑制アデノウィルスベクターの開発を目指してゆく。
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
Ann Thorac Surg
巻: 95 ページ: 1181-8
J Thorac Cardiovasc Surg
巻: 146 ページ: 788-95