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2012 年度 実績報告書

不全心における自己再生誘導因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 23659673
研究機関山口大学

研究代表者

濱野 公一  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60263787)

研究分担者 李 桃生  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50379997)
美甘 章仁  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30372709)
キーワードメカニカルストレス / マウス異所性心移植モデル / 心筋再生
研究概要

本年度は、マウス異所性心移植モデルを用いてメカニカルストレスが心筋再生に及ぼす影響を検討した。まず、マウス冠動脈左前下行肢の結紮により心筋障害(梗塞)モデルを作製し、障害心を「対照群」と「メカニカルストレス軽減群」とに分けた。「対照群」では、障害心は摘出されることなく、そのまま通常通り心拍動を続ける。一方、「メカニカルストレス軽減群」では、障害心は摘出後、別の正常マウスの腹腔内に移植され、左室のメカニカルストレスがほぼ取り除かれた状態で心拍動を続ける。別の正常マウス腹腔内に移植され、メカニカルストレスが軽減された障害心は、補助人工心臓装着下の患者における障害心を模擬的に再現していると考えられる。これらのマウスを用いて障害心の再生・修復に関する評価およびドナー細胞(心筋幹細胞を含む心臓由来細胞)の生存率や障害心に対する生着率を検討した。その結果、メカニカルストレスを軽減された障害心では、有意に細胞の生存率や増殖能が増加し、ドナー細胞の生着率や生存率が高かった。さらに移植ドナー細胞から分化した内皮細胞や心筋細胞の割合も高かった。以上の結果より、メカニカルストレスの軽減が障害心の心筋再生および移植したドナー細胞の生存に貢献していることが示唆された。本研究で用いたマウス異所性心移植モデルは、補助人工心臓装着下の患者における障害心を模擬的に再現していると考えられ、本研究で得られた知見は補助人工心臓装着下の患者における障害心の病態解明に役立つと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マウス障害心に対するunloading condition下での細胞治療2013

    • 著者名/発表者名
      藏澄宏之
    • 学会等名
      第12回再生心臓血管外科治療研究会
    • 発表場所
      ホテルグランパシフィック LE DAIBA(東京)
    • 年月日
      20130225-20130225

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公開日: 2014-07-24  

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