研究課題
中枢神経原発悪性リンパ腫(PCNSL)の腫瘍組織および中枢神経原発悪性リンパ腫から樹立した幹細胞におけるN結合型糖蛋白質糖鎖の網羅的解析をHPLCを用いて行い、疾患特異的なマーカーを探索し、この分子を標的とする新たな診断技術・分子標的療法の開発を目指す研究である。さらに、標的糖鎖に特異的に結合するLCAレクチン或いはアプタマーを用いてTargeting 化学療法、またisotopeなどを用いてin vivo で腫瘍のimagingが可能か、更に髄液・血清中の糖鎖を用いた診断が可能か等検討し、分子標的薬・診断マーカーの開発を目指す。中枢神経原発悪性リンパ腫(PCNSL)と全身性彌慢性大細胞性B細胞リンパ腫各10症例の組織をレーザーマイクロダイセクションを用いて組織から腫瘍細胞を取り出し、N結合型糖鎖を自動化、簡易化されたHPLCシステムを用いて解析を行った。PCNSLと全身性リンパ腫との対比し疾患特異的な糖鎖パターンを検討中である。今後、臨床情報も参考に糖鎖の発現パターンと予後、治療反応性の相関関係の解析を行い、バイオマーカーを選択する予定である。さらに、腫瘍組織ばかりでなく、髄液中の糖鎖パターンを用いた診断学の可能性について検討を行う予定である。当初、中枢神経原発悪性リンパ腫腫瘍組織から幹細胞を樹立し、同様の解析を行う予定であったが、、幹細胞の培養樹立にはまだ至っていない。今後さらに、幹細胞の培養樹立に向けた取り組みを継続していく予定である。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
J Neurooncol
巻: 117 ページ: 261-268
10.1007/s11060-014-1379-4.
Cancer Sci
巻: 104 ページ: 1205-1210
0.1111/cas.12214.
巻: 104 ページ: 1285-1294
10.1111/cas.12226.
J Neurol Neurophysiol
巻: 4 ページ: 155
10.4172/2155-9562.1000155
http://www.f.kpu-m.ac.jp/c/kouza/igaku/index.html