研究課題/領域番号 |
23659709
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 英也 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (30436464)
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研究分担者 |
茂呂 徹 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (20302698)
田中 健之 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00583121)
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キーワード | 手術支援 |
研究概要 |
術前計画システムとして三次元術前計画ソフト(Zedhip)による計画方法を確立することを目的として、術後の可動域、術後脚長差、オフセットの検証をおこなった。コンピューターソフト上でのシミュレーションによる検証と文献的な考察による検討により、術前計画の目標と方法について確立することができた。 また、三次元積層技術を用いた患者固有の手術ガイドの開発をおこなった。人工股関節手術に使用できる寛骨臼用ガイド、大腿骨用ガイドをそれぞれ考案し、実用性のある形状のデザインを有するものに改良を重ねた。光硬化樹脂からなる、患者の骨の一部に適合させることでインプラント設置位置と角度を指示することが可能patient specific templateでオリジナル性を有するガイドが完成した。 このガイドが臨床使用可能かを検証するために、立体骨モデルを用いたシミュレーションをおこない実用性を確認した。現在使用されている手術ナビゲーションシステムに匹敵する実用性が期待できると判断した。 次に最終的な目的である有用性を検証するための臨床試験を計画した。 患者固有の人工股関節手術ガイドとして、正確な人工関節インプラントの設置の指標として術前計画ソフトでの設置角度と術後設置角度を比較し、その有用性を検証する臨床試験で、同時に安全性を確認する探索的臨床試験である。 平成24年12月に東京大学附属病院での臨床試験審査委員会の審査を受け承認され、臨床試験が開始された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
東京大学附属病院での臨床試験審査通過に時間を要したため、研究がやや遅れている
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今後の研究の推進方策 |
開始された臨床試験の結果を解析しその成果を学術集会論文での発表を予定している。
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次年度の研究費の使用計画 |
臨床試験で使用する機器の購入、結果の解析に使用するソフト、成果発表の学術集会への参加旅費、論文作成に要する経費に使用する予定である。
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